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コテやローラーで仕上げる防水工事で、柔軟性があり汎用性が高い防水材です。
狭い箇所や、立ち上がり部などの防水施工に適しており、他の防水工法と併用して採用されることもあります。
主に密着工法と通気緩衝工法があり、下地状況に合わせて施工されます。
通気緩衝工法は、通気緩衝シートや脱気盤により、既存下地の湿気を逃すことができるものです。
エバーコート（ダイフレックス）、オルタック（タジマルーフィング）などの商品があります。

塩化ビニル製の防水シートで、広い面積の施工箇所でも、短工期で施工できます。
また、仕上がりが美しい印象になります。
既存防水の劣化状況によりますが、既存防水層を撤去せずに塩ビシート防水を被せることができるメリットがあります。
ビュートップ（タジマルーフィング）、メカファイン（日新工業）、リベットルーフ（アーキヤマデ）などの商品があります。

ゴムシート防水は、合成ゴム系のシート状防水で、接着剤などを用いて下地に張り付ける工法です。
伸縮性が高く、下地の亀裂などにも追随しやすいという特徴があります。
下地に密着させるため、施工下地が平滑である必要があり、シートも薄く衝撃に弱い傾向にあり、シート防水は塩ビシートが採用されることが多いです。
プラストシート（タジマルーフィング）、ネオ・ルーフィング（三ツ星ベルト）などの商品があります。

FRPは、強化繊維プラスチック（Fiber Reinforced Plastic）というもので、強度、耐久性、耐水性に優れており、船底や浴槽などにも使用されています。
FRP防水は、液状の樹脂に硬化剤を反応させ、ガラス繊維などの補強材と組み合わせて施工します。
硬化速度が早く、短工期で施工できることも特徴です。
パワドリーム（ダイフレックス）、リマスター（三井化学産資）などの商品があります。

アスファルト防水は、合成繊維不織布にアスファルトを含浸させてコーティングしたルーフィングを重ねていく防水工法です。
主に3種類の工法に分かれており、常温工法、トーチ工法、熱工法があります。
下地状況や、建物の種類などによって適した工法を選択して施工されます。
ガムクール（タジマルーフィング）、メルタン21（日新工業）などの商品があります。

シーリング防水工事は、建築資材の隙間を埋めるもので、外壁サイディング目地やタイル目地、サッシ周りといった、あらゆる隙間の防水に役立っています。
シーリング材は粘性があり、コーキングガンに詰めて、隙間に埋めていきます。
大きく分けて空気に触れて固まる1成分系と、硬化剤で固まる2成分系があります。
成分ごとに分類すると約15種類もあります。